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2018年春のフランス旅行のテーマは 自分たちが好きな人の軌跡を辿る です。
ところで、点字を英語で何というか知っていますか?
Braille(ブライユ:英語読みはブレイル)といいます。
その名の通り、Louis Braille (ルイ・ブライユ) から来ています。
恥ずかしながら私は、点字を英語でBrailleということも、ルイ・ブライユという人もつい最近まで知りませんでした。知ることになったきっかけは、子どもが読んでいた伝記です。
(それも私は最初、ルイ16世か誰かの家系の人、みたいに完全に誤解していました・・・)
ルイ・ブライユは3歳のときにお父さんが仕事で使うナイフで誤って目を傷つけてしまい、それがきっかけで全く目が見えなくなってしまいます。そこから10歳でパリ王立盲学校に進んだルイ・ブライユは、そこで出会った点を使った暗号文字を元に、点を組み合わせて文字を表現する実用的な現在の点字を確立していきます。
ルイ・ブライユの生家は、現在はルイ・ブライユ博物館(点字博物館)となっており、パリの郊外のクヴレ村 (Coupvray) にあります。
言われなければ気づかないような普通の住宅地の中です。
中に入ると、生家を管理するおじさんが中を案内してくれ、当時の生活を詳しく説明してくれます。
そのあと、ルイブライユが作った点字の器械や昔の点字の本について順番に全部説明してくれ、点字を実際に打たせてくれました。
とにかくこのおじさんがとても熱心で情熱的でとても詳しく教えてくれます。子どもたちも伝記で読んだルイ・ブライユ の話をおじさんから直接聞くことができ、さらに点字を打たせてもらえて大感動です。
点字の仕組みを教えてもらい、子どもたちの名前を打たせてもらいました。
ルイ・ブライユが現在の点字システムを構築する前の点字もありました。
これらは 浮き出し文字 で成り立っており、指でなぞるのが非常に難しいという問題がありました。
生家自体はこぶりではありますが、おじさんとの話が心地よすぎて、結局2時間以上の滞在となりました。その後、車で5分くらい(徒歩で10分くらい)のところにあるルイ・ブライユのお墓参りをしました。(遺骨自体はパンテノンに移されています)
子どものリクエストで行ったルイ・ブライユの生家でしたが、大満足の訪問でした。ルイ・ブライユや点字に興味がある人は楽しめること間違いありません。
ルイ・ブライユの生家(点字博物館) / Musée Louis Braille
13 Rue Louis Braille, 77700 Coupvray, France
ルイ・ブライユのお墓 / tombe de Louis Braille
9 Route de Chalifert, 77700 Coupvray, France
ルイ・ブライユの生家から歩いても行けます。10分くらいです。
- パリの郊外にあります。近くに公共交通機関も特にないので、レンタカーかUberで行くことをおすすめします。
- ルイブライユや点字に興味がある人は楽しめること間違いありません。
- 生家を管理するおじさんが本当に良い人で、熱心で、非常に魅力のある人でした。
私たちはSixtという会社を利用しました。
それ以前に他のレンタカー会社も欧州で利用しましたが、ここが圧倒的にNo.1です。オペラ座の近くにオフィスがあり、高級ブランドのお店のような接客です。スタッフは皆スーツを来ています。
パリでは何も言わなければ「マニュアル車」がアレンジされるので、リクエストで「オートマチック」を事前に伝えて置くことをおすすめします。
私はアメリカの免許証でそのまま乗れました。
日本からだと国際免許証が必要です。
海外での運転に不安があれば断然便利なのがUberです。パリ市内からだと1時間くらい(60km)で片道約70ユーロ前後です。
Uberの登録には電話番号の認証が必要なので、事前に日本かどこかテキストメッセージが受け取れる場所で登録することをおすすめします。
・ルイ・ブライユ (コミック版世界の伝記)
金子 昭 (監修), 迎 夏生
子ども向けの伝記はほとんど全て持っています。この本がきっかけでルイ・ブライユに興味を持ち、何度も何度も読み直しています。フランス旅行にも持って行き、ホテルの中でも子どもたちが読んでいました。
ちなみに、伝記はこの全集を購入し、そのあと、持っていないものを買い足しました。
・地球の歩き方 パリ&近郊の町 (地球の歩き方 A 7)
地球の歩き方編集室 (著)
ミュージアムや蚤の市、ベルサイユ宮殿など、これはMUSTです。「パリ」ではない「フランス」版もありますが、「パリ」版でパリと近郊の町は全て抑えられるし、本が分厚くなり過ぎないので、こちらの方がおすすめです。
さすがにルイ・ブライユの生家は載っていませんが、、、
あなたの旅のご参考になれば幸いです。
以上、Yoshiでした。
[…] ルイ・ブライユの生家:点字の基礎を作った偉人のゆかりの地を訪ねる […]