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2018年春のフランス旅行のテーマは 自分たちが好きな人の軌跡を辿る です。
フィンセント・ファン・ゴッホの人生にはなぜか惹かれるものがあります。 精神的に不安定なゴッホは生きているあいだには画家として認められることがないまま37歳という短い生涯を閉じました。
パリから1時間弱、フランス郊外のオーヴェル・シュル・オワーズにあるラヴー旅館はゴッホが最期の70日を過ごした宿です。 1階はレストランとなっており、2階の狭い部屋にゴッホは下宿していました。
ある日、外から血を流して帰宅したゴッホ。そのときには既に医師の処置は間に合わない状態で、二日後に命を落としました。
一般には銃による自殺と言われていますが、死の原因となった流血には諸説あり、はっきりとした原因は分かっていません。
建物の2階に上がると小さな部屋が2部屋あります。そのうちの1室をゴッホが使用していました。本当に小さな部屋です。 天井も低く外からの光も十分には差し込みません。 こんなに小さな部屋でどのような思いでゴッホは最期の時間を過ごしたのでしょうか。
小さなお葬式が1階のレストランで行われ、ゴッホと交流のあった画家の友人も参列したそうです。
弟のテオの金銭的、精神的なサポートを受けて絵を描き続けたフィンセント・ゴッホ。 テオの存在無しではゴッホは絵を描き続けることも、精神的に自立することもできませんでした。
宿を出て裏の細い路地を歩いて行くと、ゴッホの代表作の一つである「オーヴェルの教会」があります。
さらに歩くと広大な麦畑が広がります。これも「カラスのいる麦畑」で描かれた風景です。 ここでゴッホが絵を描いていた姿を想像します。
その横には墓地があり、ここにフィンセント・ファン・ゴッホは弟のテオとともに眠っています。
二人の墓は、墓地の奥にある全く目立たない場所にあり、特徴のない小さなもので、まるでゴッホの人生を表しているかのようです。
なぜゴッホの人生はこんなにも私たちの心を惹きつけるのでしょうか。 論理的な理由など見つけられないかもしれません。
ただ、今回の旅行でゴッホの最期の場所を実際に訪れ、お墓参りをできたことで感じられるものが言葉にできないくらいありました。
ゴッホが大好きな僕たち夫婦と子どもたちにとって人生の大きなプラスとなったことは間違いありません。
ゴッホを愛する全ての人におすすめの場所です。
Auberge Ravoux dite Maison de Van Gogh
52 Rue du Général de Gaulle, 95430 Auvers-sur-Oise, France
営業日
水曜日から日曜日
午前10時から午後6時 (月、火は定休日)
入場料
大人 6ユーロ、子ども 12から17歳 4ユーロ、12歳未満 無料 (2018年11月時) https://www.maisondevangogh.fr/en
Tombe de Vincent Van Gogh
95430 Auvers-sur-Oise, France
左下の入り口から入り、奥の壁添いにあります。
- パリの郊外にありますが、交通の便があまり良くないのでレンタカーかUberで行くことをおすすめします。
- ゴッホの最期の部屋は撮影禁止です。写真ではなく実際の場に行き話を聞くことでしか感じることができないものがあります。
- ゴッホ兄弟の墓はかなり分かりにくいです。上に大よその場所を載せましたので参考にしてください。
私たちはSixtという会社を利用しました。
それ以前に他のレンタカー会社も欧州で利用しましたが、ここが圧倒的にNo.1です。オペラ座の近くにオフィスがあり、高級ブランドのお店のような接客です。スタッフは皆スーツを来ています。
パリでは何も言わなければ「マニュアル車」がアレンジされるので、リクエストで「オートマチック」を事前に伝えて置くことをおすすめします。
私はアメリカの免許証でそのまま乗れました。
日本からだと国際免許証が必要です。
海外での運転に不安があれば断然便利なのがUberです。パリ市内からだと40分くらい(40km)で片道約50ユーロ前後です。
Uberの登録には電話番号の認証が必要なので、事前に日本かどこかテキストメッセージが受け取れる場所で登録することをおすすめします。
・ゴッホ (コミック版世界の伝記)
木村 泰司 (監修), フカキ ショウコ
子ども向けの伝記はほとんど全て持っています。子どもたちもゴッホが大好きで、何度も何度も読み直しています。フランス旅行にも持って行き、ホテルの中でも子どもたちが読んでいました。
フランス旅行にも持って行き、ホテルの中でも子どもたちが読んでいました。
ちなみに、伝記はこの全集を購入し、そのあと、持っていないものを買い足しました。
・ゴッホ (「知の再発見」双書3)
パスカル ボナフー (著), 高橋 啓 (翻訳), 嘉門 安雄 (翻訳)
この「知の再発見」双書のシリーズは記載が詳しいだけでなく、写真も豊富に使っており、とてもオススメです。
・地球の歩き方 パリ&近郊の町 (地球の歩き方 A 7)
地球の歩き方編集室 (著)
ミュージアムや蚤の市、ベルサイユ宮殿など、これはMUSTです。「パリ」ではない「フランス」版もありますが、「パリ」版でパリと近郊の町は全て抑えられるし、本が分厚くなり過ぎないので、こちらの方がおすすめです。
あなたの旅のご参考になれば幸いです。
以上、Yoshiでした。
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